両替所
東南アジアには公私合わせて様々な両替所があるが公と言えど両替には注意したい。銀行といえど、インドなどの空港内にある出張所では油断していると枚数をごまかされることもある。その場で数え、足りないというと笑って不足分を出してくるなどよくある。日本人はその場で枚数をチェックするということは慣れていないのでカモになりやすい。町の両替所も要注意である。レートが極端に良い店は気をつけたほうが良い。バリのクタには両替所が多くあるが、かくいう私も引っかかった。その場で一緒にゆっくりと数えたはずなのに(この一緒にというのが注意である)部屋にもどって数えてみると足りない。インチキマジックに引っ掛かった感じである。その場を離れてしまえばあとの祭り、あきらめるしかない。くやしいやらあのみごとな手さばきに関心するやら。まさか自分はひっかからないと油断していた自分がなさけなかった。
海外でのインターネット、メール
一昔前は海外で日本の家族や友人と連絡を取る方法は電話か郵便しかなくて不便だったが、インターネットの普及によって、メールで簡単に連絡を取れるようになった。東南アジアでもツーリストの行くところならどんな田舎でも大抵インターネットが出来る店があるので便利になったものだ。日本語は読めるが書き込めないところもあるが最近はブラウザさえあれば日本語を入力することができるホームページもあるもで便利(アドレスはリンク参照)。日本で生活していると携帯でメールができるので良いが海外ではEメールのできる携帯をなかなか持てないのでHotmailやYahooメールなどのWebメールのアカウントを事前に取得して友人、家族などにアドレスを知らせておくと便利である。
旅の期間
一番最初の旅は5ヶ月くらい、二回目の旅も半年位だった。旅を長く続けていると旅とも言えなくなってきて生活しているという感覚になり、ある不安がわき起こってくる。そう経済的なことだ。予算的には旅は1年、2年可能でもこのまま永遠に旅を続けられるものではない。日本に帰ったとき生活出来るのだろうか。という不安が日に日に強くなってくる。1回限りの旅ならばそんな不安も少ないだろうが、これからも旅に出たいと思っていると何とかならないかと悩むようになる。リピートするためには定職には就けない。将来への安定の道を選ぶか貧乏でも不安定の道を選ぶか。自分は後者を選んだ。日本での生活を両立させるためには半年単位の旅では社会復帰がきつい。長く旅に出れば出るほど帰ってきて長くボーっとしていて、その分社会復帰が遅れるてしまう。それで1、2ヶ月単位のの旅をするようになった。
楽園とは?
楽園とはどんなところであろうか?綺麗な青い海、白い砂、草原、森、あるいは心の中だけのイメージ、人それぞれがイメージを持っているであろう。現実に存在する楽園を考えた場合、良い景色だけあればいいのであろうか。一瞬だけ感じるというのなら別であるが、そこで過ごすためにはいろいろな要素が必要にになってくる。食べ物、飲み物、寝る所、は最低限必要だ。快適に過ごすとなるとおいしい物、部屋など、いろいろ必要になってくる。そうなるとその快適さに見合う金銭も必要になるし長くすごそうとなると更に必要なものが増えてくる。安心して生活するにはどんな人が周りにいるかということも重要になってくる。生活を便利に快適にと考えるとある程度の町、村が必要だし、楽園のイメージとは違う生活という要素ががどんどん増えてきてしまう。そして快適かどうかというのは個人の主観によってかなり違ってくる。ある人にとって楽園でも別の人にとっては苦痛を感じる所であったりもする。客観的な意味での楽園は存在しないのかもしれない。
アジアのトイレ
アジアの多くの国はトイレは空港、高級ホテルなどを除いてはトイレットペーパーを使わず、水を使う。それでもタイなどの国はホースの先にノズルがついておしりにむけて水を噴射するようになっているところが多いが、インドなどではプラスチック性の小さな容器が置いてあるだけなんて所が多い。近くの雑貨屋に行けばトイレットペーパーが買えるのだが安食堂で一食食べられるほど高いし、いつも持ち歩くのもめんどうである。しかも紙を流すと詰まってしまう場合が多い。。少々汚い話になるが、永年、トイレットペーパーを使うことが当たり前と思っていたため、初めて海外に出たころは水でおしりを拭くというのにかなり抵抗があった。水をかけるだけで汚れが落ちるのならいいが水をかけながら肛門付近を直接指で洗わないと汚れは落ちない。汚れた肛門を直接さわるなんてとんでもない思っていた。しかしそうせざるを得ない所に遭遇し、思い切ってやってみた。しかし一度やってみると以外に紙より汚れがきれいに落ちるという感じがしてむしろ日本に帰って来たときにトイレットペーパーのみだと汚れが完全に落ちない気がして水のほうがいいなと思ってしまう。
アジアの安宿さがし
携帯電話
下痢
ボラれないようにするには
旅の話を友人、知人とすると必ずアジアは危なくない?と聞かれる。その時今までの旅を振り返ってみると危ない所が思い当たらない。詐欺、泥棒、病気などの話はたまに聞くが、命の危険にさらされたとような話はない。かくいう私も初めて海外に出た時は海外安全情報などくまなくをチェックするほど不安であった。だが危ないと書かれている所も実際行ってみるとまったくそんな感じはしないというところが多い。どの国でもここの国の人は怖いなどということはない。だが油断は大敵である。どこに危険が潜んでいるかもわからない。それは日本にいても同じではあるが。だが現状としてアジアの場合は貧困層が多いというのも事実である。今日の食べ物にも困る人が犯罪に走る可能性がないとは言えない。運悪く犯罪に巻き込まれる可能性はあるのだ。特に都市は気をつけたほうが良い。日本でもそうだが田舎に行くとどこの誰というのがわかりやすく犯罪がおきにくいが都市の場合、どこの誰というのがわかりにくく、危険率は高い。とはいっても人に見られる昼間はまず大丈夫だが路地裏、深夜の人通りのない所は一人歩きしないなどの注意はしたほうが良い。
日本人の旅のスタイル
初めての国はとかく宿の心配があるが、今まで予約なしで泊まれなかったことはない。よほどの田舎町でないかぎり、安宿の集まっている所に行きさえすればたいていはなんとかなる。もちろんある程度の妥協も必要だが。ガイドブックなどである程度ピックアップしていても行ってみたら満室なんていう時が多々ある。特にガイドブックに載っている手ごろな宿は埋まりやすい。そうなったらかったっぱしから部屋を探し回り、妥協できるところがあったらとりあえず一泊し、次の日、チェックアウトの時間帯を狙ってゆっくり探すことにしている。バンコクの場合カオサンロードの宿一帯がオンシーズンの時、夕方以降はどこも満室と言われ、さ迷うこともあるが、バンコクの空港は24時間発着するので深夜に出発する人もいる。大きなホテル、ゲストハウスなどのフロントで待ってみるのも手である。インドなどは深夜に到着した時などは客引きに頼るのも苦労せずに部屋を探せる方法のひとつである。多少のコミッションが入っても一泊分くらいは妥協したほうがよい場合がある。インドでは仕事もなく、わずかばかりのお金を得ようとバックパッカーを狙い、起きている輩がいる。今まで深夜にバックパッカーを背負って歩いていて客引きに出会わなかったためしがない。バックパッカーの殆んどいない田舎町は別だが。もちろん注意も必要である。客引きの言いなりにならないことだ。深夜バックパックを背負って歩いているとインドの客引きはしつこい。私の場合はまず自分で探すと言う姿勢を絶対くずさない。ノーコミッションと言われてもあとからお金を要求する場合もある。あなたが連れて行くのは勝手だけどお金は払わないよ。と言うことをアピールしておく。結果的に良い宿が見つかったらお礼に少しばかりのお金を払うことにしている。インドのゲストハウスは深夜はレセプションの人間が床で寝ていることも多く、自分は起こすのをためらうときも多いが客引きはずずうしく、平気で起してくれるのもありがたい。深夜でもある程度地理もわかっていて探せる時はいいのだが重いバックパックを背負い、あてもなく探し回るのはつらいものだ。
東南アジアでも携帯電話の普及がすごい。街頭で野菜を売っているオバチャンが携帯を持っていたりする。旅行にも携帯電話を持っていると大変便利である。旅先でできた友人と連絡を取るのもいいし、なにより長く日本を離れると家族からの緊急連絡を受けられるので安心である。最近では日本の携帯も海外でそのまま使えたり、FOMAカードやauICカードを海外に持ち出し海外用携帯、(GSM携帯)に入れれば国際ローミングサービスでほとんどの場所で通話可能である。日本の携帯番号がそのまま使えるので便利だが通話料がバカ高い(送受信共)。海外でGSM携帯を購入するのが安いが、(安いのは3000円位からある)日本でも8000円位~でネット等で購入できる。プリペイド式のSIMカード(電話番号の情報の入ったカード)を購入すれば基本料もかからないし通話料もかなり安くすむ。ただし、電話番号は行く度(行く国)事に変わってしまうが。緊急連絡先としてGSM携帯も安い日本語対応の機種がでてEメールが出来るようになれば便利だが日本語対応の携帯は高すぎる。GSM携帯電話のカバーエリアはこちらから調べると良い
タイの日本人長期滞在
タイのバンコク、チェンマイなどには旅行者ともタイで仕事をしているともいえない長期滞在者が多い。タイなどの物価の安いアジアでは1日1000円以内で生活するのも不可能ではないので日本で2~3か月働き、お金を貯めてタイなどにきて何か月も滞在し、お金がなくなったら再び日本へもどり、働くという生活を繰り返す人や、そのまま日本へもどらず、なんとか生活の糧を得るといった人がたくさんいる。日本でサラリーマンをやって休みも少なく、一生働き続けるのはいやだという人達である。タイには漫画喫茶やインターネットカフェなど時間をつぶすところはたくさんあるし、日本人も多いから友達もいくらでも作れる。日本にいて仕事もせずにぶらぶらしていると後ろ指をさされるが、海外で長期旅行者という立場になればそんなことはない。楽で自由な「毎日が日曜日」という生活がずっと続くのである。自分の場合もそれに近い。だがふと心の底から不安、疑問がわいてくる。こんなことをやってていいのだろうかと。自分の場合は日本の生活に重点を置くようにしている。あくまでも旅は旅である。ちょっと人より休みが長いだけなんだと。
アジアを旅していると時には下痢をすることがある。下痢の原因は様々であるがやはり多いのは不衛生による雑菌による下痢であろう。アジアの安食堂、屋台などは不衛生な所が多い。しかし自分はほとんど気をつけていない。あまり神経質になると旅も楽しめないし、大抵は大事には至らないので心配はしていない。生野菜も気にせずバリバリ食べるし、氷入りの飲み物も飲む。さすがに生水は飲めない所が多いので殆ど飲まないが。時々は下痢をするが大抵すぐ直る。かくいう私も初めて旅に出た時は心配でミネラルウォーターで歯磨きをした。しかし、過度の心配は無用だとわかる。但し、コレラや赤痢など大事に至るものもあるので注意も必要ではある。一つの目安として熱があるかどうかであろう。発熱をともなった下痢はすぐに病院へ行ったほうが良い。注意しなければならないとすればその時の体調を自覚することである。健康で体力がある時は少々不衛生なものを食べたり飲んだりしてもなんでもない。体の抵抗力のほうが雑菌に勝つのである。むしろ多少不衛生でも体の抵抗力がついていいやと思っている。しかし極度に暑い時とか疲れている時など体力が落ちている時はちょっとした雑菌でやられてしまうこともある。日本人の旅行は大抵無理なスケジュールを組むことが多いので体調をくずしやすい。体調があまりすぐれない時には加熱したものだけを飲み食いするなど注意したほうが良いと思う。
東南アジアではボラれることがよくある。旅を始めたばかりの頃はよくボラれたものだ。町のレストラン、ゲストハウス、生活雑貨などはボラれることはまずないが。ツーリストが買いそうな物、お土産品。メーターのついてない乗り物(例えばタイのトゥクトゥク)などはボラれやすい。何故ボラれるのか。それはその国の金銭感覚が身についてないのとツーリストだからふっかけられるためである。それに日本人は定価販売ということに慣れてしまい、値段交渉に慣れていないというのもある。そこに長く住んでいるわけではないのだから多少はボラれるのは仕方がないと思う。定価というものがない物を買うとき、ついつい日本円に換算して日本の金銭感覚で適当と思われる値段を決めてしまうのである。ボラれないためには事前に値段を調査しておく必要がある。特に高額な物は慎重になった方が良い。他の人に聞いたり、店を何店かまわり、ある程度の目安をつけておくことだ。後は値段交渉。値段交渉もゲームのような駆け引きなので慣れると楽しいものだ。
蚊は大敵
蚊は暑いアジアを旅行する者にとっては最大の敵とも言える。蚊が媒介するマラリア、デング熱等も恐ろしいし、真夜中に耳元であの悪魔の囁きプーンという音が聞こえてきた時は最悪である。今まで何度安眠が妨害されたことか。そんなわけで蚊に対する対策をいろいろすることになる。蚊はいつでもどこでも出てくるというわけではない。一番注意するのは日没あたりの時間もしくは日中でも日陰の涼しい所で出てくる。こういうときは蚊よけスプレーが効果絶大である。東南アジアの多くでも買え、効果もあるが匂いがきついものが多く、日本製の物を持って行く。宿を選ぶ時もすきまがない部屋を選ぶようにしている。少々の隙間は持参したガムテープを貼ればなんとかなる、あとは蚊取り線香。これが一番。寝る時には蚊帳が良いのだがなんせ蚊帳の中は暑い。東南アジア製の蚊取り線香は今まで何種類も買ってみたが効いたためしがない。蚊取り線香をつけて蚊の飛んでるところに近づけても蚊は落ちるどころか平然と飛んでいる。できるだけかさばらないようにと日本から水性キンチョウリキットを持って行き、試したこともあったが効果はいまいち。しかたなく、かさばるのだが日本の金鳥蚊取り線香を持って行き、ちびちびと使うようにしている。金鳥蚊取り線香の効果は絶大で蚊がちゃんと落ちてくる。他の旅行者に帰国する時余った蚊取り線香をあげるとかなりありがたがられる。悩みは皆同じようである。
AJiNOMOTO
旅を始めた頃、酔っ払ったタイ人に「アジノモト」と大きな声で声をかけられた。私は何のことだかさっぱりわからず、ただキョトンとしていた。後日、あるスーパーマーケットに入った時判明した。日本製「味の素」の1kg入りの袋が山積みされているのだ。のちにわかったことだがタイのレストランでは大量に「味の素」が使われている。そのタイ人はレストラのシェフだった。シェフはうれいていた。「味の素」が販売される前、タイでも自然素材によるだしの抽出が行われていたであろうが今では安価でだしが出来る「味の素」が大量に使われている。注意してみてみると、多くの露店でも「味の素」は使われている。タイだけではない。アジアの他の国々でも同じである。確かに貧しい人の多い東南アジアの人々が「味の素」をく受け入れるのは容易である。本家の日本では今、ナチュラル志向で化学調味料(今は印象が良くないのでうまみ調味料と言われているが)「味の素」を毛嫌いする人が多く、家庭料理で味の素を使うという人は少ない。。確かに味の素の現在の製法はサトウキビの砂糖を作った残りのカスを発酵させたものから抽出し精製して作っているようであり、科学的に合成している訳ではないので科学調味料という言い方は違うかもしれない。しかしうまみ成分だけを抽出した調味料が良いかどうかは疑問が残る。出来るだけ自然の味を求める本当のナチュラル志向にとっては使いたくない素材であろう。私が子供の頃、「味の素」は簡単でしかも安くだしの味が出来る調味料としてたやすく受け入れられていた。もちろん今の日本でも味の素に限らず、化学調味料は合法の範囲で目立たないように使われている。余り表にでてこないだけでたっぷり使われているだ。東南アジアで一番裕福になった日本だからナチュラル志向などと言えるのだ。食うや食わずの人たちにとってナチュラル志向など考えられるはずもない。
詐欺と日本人
旅にでると詐欺にあう日本人が意外に多いということがわかる。かく言う私も何回かあやうい場面に遭遇しています。実際に詐欺に会った人にも何人か出会っている。詐欺も年々巧妙化し、自分が詐欺にあったことさえ気づかない人もいる。インドのバラナシで知り合ったちょっと不良なインド人が「ああいうやつはカモだね」と言うのでふと見てみると地球の歩き方を片手にきょろきょろしながら学生らしき日本人がこちらに向かって歩いてくる。確かに詐欺のプロ(?)は騙されやすそうな人間を選ぶ。そいつが言うには日本人が一番騙しやすいらしい。ちょっと親しくなるとすぐに信用すると言う。初めて来て土地勘もない人間にとっては言葉巧みに裏路地に連れて行かれ、詐欺にあったと気づいても再びそこへたどり着くことはできません。たどりつけないよう詐欺師は考えるのです。かつてインドの有名なタージマハルがあるアグラに行ったと時のことである。オートリキシャが1日貸切で安いなと思っていたらコースの途中で自称宝石商だという男の店に連れていかれた。人が一人ようやく通れるくらいの細い路地をオートリキシャのドライバーに導かれて歩いていたがさすがに何かやばそうだと感じて引き返そうとも思ったが好奇心のほうが勝り、自称宝石商の店に行くことになった。店に入ると高級そうな装飾物に飾られた部屋の中にかっぷくの良いおやじが一人座っており、自分も座るよう言われた。そいつは宝石が20~30入っている宝石箱を見せ、説明を始めた。自分は宝石商を営んでいて日本にも宝石を輸出している。しかし税金の枠があり、これ以上は輸出出来ない。そこで宝石を運ぶのを手伝ってほしいという。一度ここで宝石を買い取ったことにして日本に運び、日本にいる仲間に渡してくれればここで支払ったお金に多額の謝礼を加えて支払うという。1000ドルもの大金は持っていないというとカードで支払いもOKだという。そしてそいつは小さなノートを私にみせた。そこには何人かの日本人がこの宝石商を信じてみるようなことが書いてあり、お金をはらったようなことが書かれていた。私は怪しいと思い、その店を出た。オートリキシャのドライバーは外で待っていたのでそのドライバーを叱りつけるとごめんごめん、ここに観光客を連れてくるとお金がもらえるんだとそのドライバーは言った。帰りにアグラの駅で日本人の旅行者がいて話をしたらやはり同じ宝石商の所に連れていかれたらしく、その人は信じてしまいお金を払ったという。たぶん宝石も偽物であろう。タイの首都バンコクで詐欺にあった日本人学生のA君は若いタイ人の女の子に「日本語を勉強したいから友達になってほしい」と声をかけられ、その女の子のおじさんの家に行こうということになり、まんまと詐欺グループの家に連れて行かれ、詐欺にあいました。相手は色々な人が登場し、かなり巧妙のようです。普通の家に招待されたと思って彼は食事もご馳走になり、お金を親切で貸してしまったのです。すっかり信用してしまった彼は自分が詐欺にあったことにしばらくの間、気づかなかったようです。携帯の番号を聞いているから大丈夫と彼は言いましたが、タイでは無記名で携帯番号をコンビニでも買えるという事をを知らなかったようです。詐欺グループの家を覚えている?と私がたずねると、タクシーで行ったのでわからないといいます。結局、ツーリストポリスに行きましたがなしのつぶてだったようです。確かに騙されるほうにも問題はありそうです。人を全く信用しないのも問題はあるが、大体むこうから声をかけてくるやつは一度は疑ってみるべきでしょう。日本の常識も通じないということもきもに命じておくべきだし、甘い話には必ず裏があると思わなければいけません。
日本のバックパッカーは比較的、移動が早いと思う。たいていの人は一ヶ所で2~3日もっと早い人は着いた翌日には移動してしまう。さっと眺めて終わりという感じである。時間がないということもあるだろうし、確かにその土地周辺の観光なんて2~3日もあれば十分かもしれないし、旅といえば移動することが目的ということもある。旅のスタイルも人それぞれではあるが、特に西洋人は一か所に長く滞在する人も多い。西洋人は長期休暇を取りやすいというのもあるが日本人はボーッとするのが苦手のようなので何もしないこと(退屈)にあきてしまいすぐ移動してしまうというのもある。自分の場合はよほど嫌いな所でないかぎり最低でも1週間~1ヶ月は滞在したいと思っている。1週間もすると誰がどこの誰でどんな奴かわかってくるし、仲良くもなる。そこに自分が深くかかわってくるようになる。これも旅の楽しみのひとつであると思うのだが。基本的に自分が移動するのが嫌いだし面倒くさいということもある。しかし長期滞在したあと日本に帰るとボーっとしてしまい、日本の時間の流れの早さについて行けず、とまどうことになる。
旅の予算
私はアジアを旅行する際の旅の予算を1日だいたい平均で1000円~2000円程度考えています(航空券を除く)。もちろんその国の物価、状況により違うが、自分の場合、この予算でもアジアの中でも物価の高くない国ではかなり快適に過ごせる額だと思う。長期に滞在する場合、宿代がかなりのウエイトを占めるので基本的に安宿を探します。清潔でさえあればボロくてもいいと思ってます。私は移動も観光も余りしないのでお金もかからないほうだと思います。旅を始めたばかりの頃は一円でも安くあげようとそのための労力を惜しみませんでした。でもあまりにケチりすぎても旅を楽しむこともできません。今ではムダな出費をしないようにしよう。その程度に軽く考えています。滞在地によっては自炊してかなり安くすごせることもあれば、逆にちょっと贅沢しちゃうこともあります。もちろん切り詰めればいくらでも切り詰められるし、贅沢しようと思えばいくらでも贅沢できますが用はその人の快適度と予算とのバランスだと思います。北インドのリシケシュで知り合った日本人夫婦に。いくら位ですごしているか聞いたところ、一ヶ月100$位かなという答えが返ってきました。えっ二人で100$ですか?思わず聞き返しましたが、その夫婦はもうすでに長いことそこに滞在し、家を借り、完全自炊して生活していました。確かにインドはなどは日本人にとっては物価が安いし(現地の人にとっては安いわけではないが)不可能なことではありません。時間はたっぷりあるけどお金がなくて旅を続けたい人はやはり節約するし、逆に時間はないけどお金がある人はせっかくの旅だからと贅沢をするだろうし、それぞれのスタイルに合わせて予算をたてればよいと思っている。

海外一時脱出 TOP
旅のコラム
永遠の楽園はない?
永遠に楽園で過ごしたいと思うのは当然であり、夢でもあるがそれは無理な話である。もちろん経済的なこともあるが、楽園と思われる所で長く過ごしていると楽園を感じなくなってくる。日本を離れ、楽園に降り立った時に感じるあの開放感と感動が時間の経過とともに薄れ、退屈や生活の不便さなどを感じることが多くなってくる。楽園で過ごすことが日常になってしまうとそこは楽園とも言えなくなってくる。これはどんなすばらしい楽園と思われるところでも同じである。楽園を感じるには正反対の楽園ではない所の存在が必要なのである.これはすべてのことにも言える。おいしいものを食べたければおいしくないもの(まずいもの)の存在が必要だし、暑さを感じるには暑くないところ(寒いところ)の存在が必要である。さらには幸せを感じるには不幸の存在が必要である。比べるものが必ず必要になるのだ。この他にも醜美、大小、明暗・・・あげればきりがない。この世はすべて相対的に存在しているのである。更にはこれらはすべて自分の判断「主観)によるものだ。他人の判断は違う。客観的な判断は厳密に言えは存在しない。あたりまえだが人によって違うということだ。楽園ではない所、それは日本の生活であったり日常的な生活であったりする。楽あれば苦あり、苦あれば楽あり。苦しめば苦しむほど楽の存在が大きくなる。どちらか一方では存在できない。楽園で過ごしたければ非楽園でも過ごす必要があるのだ。
アジアは危険?
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